
夜もズキッ/腕が上がらない四十肩(五十肩)を、痛み期→回復期→再発予防まで段階的に。
四十肩(五十肩)は病名ではなく症状名。洗髪や結帯(背中に手を回す)がつらい・夜間痛で眠れない等は典型です。原因は関節包の炎症・肩甲骨の働き低下・姿勢などの組み合わせ。まずは刺激量を抑える姿勢と使い方、次に肩甲帯〜胸椎の機能を整え、仕上げに再発を防ぐトレーニングまで伴走します。
患者さまの声(例)
滋賀LSCに寄せられた患者さまの声一覧
※当院は完全予約制/日曜・祝日休みです。
四十肩の原因
四十肩(凍結肩・肩関節周囲炎)は、関節包や腱板周辺の炎症・癒着、肩甲骨と上腕骨の協調不全、胸椎の硬さ・姿勢などが重なって発症します。痛みの強い炎症期→可動域が固まる凍結期→少しずつ動く解凍期という経過をたどるのが一般的です。
四十肩のタイプ
1. カラダの問題が原因
- 関節包の炎症・拘縮(夜間痛・可動域制限)
- 腱板(棘上筋など)・二頭筋腱の過負荷
- 肩甲胸郭リズムの破綻(肩甲骨がうまく動かない)
2. 生活環境が原因
- 長時間のデスクワーク・スマホで猫背+巻き肩
- 片側に偏る荷物・寝姿勢、スポーツの反復動作
3. その他
- 頸椎・胸椎のゆがみが肩挙上を妨げる

当院のアプローチ(痛み期→回復期→再発予防)
1. 痛み期:刺激量コントロールと姿勢づくり
>夜間痛対策:肩関節軽度外転+前方挙上で枕やタオルを当て、安眠姿勢を確保。必要に応じテーピング・軽い冷却(10〜15分)。
2. 回復期:配列・滑走・肩甲骨セッティング
>関節調整:肩甲上腕・肩鎖・胸鎖・胸椎の可動を整え、痛みを増やす代償動作を減らします。
>軟部組織ケア:腱板・後方関節包・大胸筋の張りを整え、滑走性を回復。
>運動再教育:肩甲骨セッティング→外旋補助→挙上の順で安全に可動域を拡げます。
3. 再発予防:姿勢・胸椎伸展・筋力バランス
デスク姿勢と寝姿勢を整え、下部僧帽筋・前鋸筋・外旋筋群を中心にトレーニング。家事・仕事・スポーツのフォームも最適化します。
受診の目安/セルフチェック
- 外傷後に急激な痛み+挙上不能(骨折・腱板断裂の可能性)
- 夜間痛が数週間以上改善しない/安静時も強い
- しびれ・発熱・腫脹など全身症状を伴う
注意:外傷直後や断裂が疑われる場合は医療機関での画像検査を優先します。結果は施術計画に反映します。
今すぐできる応急セルフケア
- 安眠ポジショニング:患側上腕の下に枕を入れ、軽く外転・前方挙上。
- 肩の振り子運動:体を前傾し小さく円運動(痛み手前)。
- 温冷の使い分け:熱感が強い時は軽い冷却、落ち着けば入浴で血流促進。
日常・寝姿勢の見直し
- デスクは肘90°・肩は下げる高さに。マウスは体側近く。
- 就寝は抱き枕+タオルで肩前方の突っ張りを軽減。
- 荷物は片側掛けの固定化を避ける(左右交互)。
悪化させない動かし方(痛み手前で小さく)
- 肩甲骨セッティング:すくめない中間で下げて軽く内下方へ。
- 等尺性外旋・内旋:タオルを肘に挟み、壁に5秒優しく押す×5。
- 胸椎伸展の深呼吸:椅子で軽く胸を開き、鼻から3秒/口から4秒。
※ 強い痛みを我慢してのストレッチは逆効果。可動末端の手前で止めるのがコツ。
場面別ミニガイド
髪を洗う
- 両肘を<前に>上げる姿勢に変更(横からより楽)
- 短時間で区切り、痛みが出たら中断
着替え
- 患側は先に袖を通す/後に抜くルールで負担減
- 前開きの服を選ぶ
デスクワーク
- 30〜45分毎に胸椎伸展+肩甲骨セッティング
- マウスは体側近く、肘を浮かせない
初回の流れ
- 問診:発症時期・夜間痛・動作(洗髪/結帯)・既往歴
- 評価:可動域、肩甲胸郭リズム、圧痛、姿勢、胸椎可動
- 説明:期別(炎症期/凍結期/解凍期)の方針とセルフケア
- 施術:関節機能回復+軟部組織ケア+運動再教育
四十肩で用いるカイロプラクティックのテクニック
よくある質問
温める?冷やす?どっちが良いですか?
熱感・夜間痛が強い時期は軽い冷却(10〜15分)を目安に。痛みが落ち着けば入浴や蒸しタオルで血流を促し、可動域の回復に繋げます。
どのくらいで良くなりますか?
経過は個人差がありますが、痛み期のコントロール→可動域回復→筋力再教育の順で段階的に改善が見られます。目安は数週〜数か月です。
運動はしても大丈夫?
大丈夫です。痛み手前の範囲・正しい順序で行えば回復が早まります。NGは痛みを我慢した強いストレッチです。
まずは相談
相談だけでも歓迎です。 痛む動作(洗髪・結帯)の動画やメモがあると評価がスムーズです。
ご予約前のご相談歓迎。








