ルーズショルダーの原因

肩は人体で最も可動域が広い関節。関節包・靭帯の弛緩、ローテーターカフの機能低下、肩甲骨の制御不良が重なると上腕骨頭が前後に「遊び」やすくなり、不安定性や痛みを招きます。腕を頭より上に上げる動作、猫背・なで肩、寝姿勢（腕を上に上げる）などの生活要因も拍車をかけます。

ルーズショルダーのタイプ

1. カラダの問題が原因

1. 関節包・靭帯のゆるみ／固有感覚の低下
2. 肩甲帯の協調不全（肩甲骨が上手く動かない）
3. 肩の配列不良（小さな歪みで筋出力が落ちる）

2. 生活環境が原因

1. 腕を頭より上に上げる動作・荷物の持ち方など使い方の偏り
2. デスクワークの猫背・なで肩姿勢、腕上げ寝

3. その他

1. 過去の脱臼・亜脱臼の既往
2. 先天的な関節弛緩傾向／スポーツ外傷

当院のアプローチ（痛み管理→安定化→再発予防）

1. 炎症・痛み期：刺激量コントロール

＞誘発肢位を避ける：外転＋外旋・後方つっかえ感を出す姿勢は回避。必要に応じテーピングで安定化。熱感があればアイシング10〜15分。

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2. 機能回復：配列調整×筋活性×滑走改善

＞関節・軟部の調整：胸椎・肩鎖／胸鎖・肋骨・肩甲胸郭の可動を整え、上腕骨頭の中心化を助けます。必要に応じ軟部組織（前後関節包・筋膜）の滑走性改善。

＞筋活性：ローテーターカフ（外旋群）・下部僧帽筋・前鋸筋の順で段階的に賦活し、肩甲上腕リズムを再学習。

3. 再発予防：使い方の再教育と環境最適化

フォームの癖を動画で確認し、負担の少ない動線へ置き換え。デスク・寝具・道具を調整し、安定化トレを習慣化します。

受診の目安／セルフチェック

• 肩が抜けそう・ズレる感覚が頻発する
• 夜間痛／安静でもうずく痛みが続く
• しびれ・力が入らないなど神経症状がある
• 急性脱臼が疑われる外傷直後は整形外科を優先

初回の流れ

1. 問診：発症背景・誘発肢位・競技/職業
2. 評価：肩甲上腕リズム・可動域・不安テスト・筋力・姿勢
3. 説明：原因仮説と期別方針、ホームケアの共有
4. 施術：配列調整＋軟部ケア＋安定化エクササイズ指導

この症状で用いるカイロプラクティックのテクニック

• 骨の歪み：関節マニュピレーション／四肢テクニック
• 筋・軟部組織：ニモ・テクニック／キネシオテーピング／筋マニュピレーション（MET）／テーピング／アイシング

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よくある質問

ルーズショルダーと脱臼は違いますか？

ルーズショルダーは不安定性が主体で、完全に外れる脱臼とは異なります。急性脱臼が疑われる場合はまず整形外科へ。

サポーターやテーピングは常に必要？

炎症期や不安定が強い時期は有効ですが、常用し過ぎは筋力低下の一因。段階に応じて使い分けます。

スポーツ復帰までどれくらい？

個人差がありますが、安定化エクササイズが定着し、誘発肢位で痛み・不安がないことが目安。競技特性に合わせて段階復帰を提案します。

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