どのような症状がある場合に使用するか
筋肉の疲労回復にも使えますが、カラダを動かし固有受容器を刺激すること反射を利用し弱った筋肉の動きの改善を促します。
また、人間の本来の動作である、対角線的、ねじれを伴った螺旋系の動作及び反射、柔軟性の向上を引き出せるテクニックを特徴の一つとして持つため、パフォーマンスの向上、傷害の予防になるためスポーツ選手が取り入れることもあります。
*固有受容器とは・・・筋・腱・関節・内耳に存在し、筋の収縮の程度・腱にかかる張力・関節の位置・頭部の傾き・頭部の位置などの固有感覚と呼ばれる感覚を発する受容器。
例えば、静かに立っているときでも、足の裏、膝、股関節などから体重のかけ方や力のいれ具合の情報が送られますし、重い物を持つときでも、どれくらいの力を出せばよいのかが、引き延ばされた筋肉や腱から伝わります。このように固有受容覚は体の位置や姿勢に関する情報や、身体の運動に関する情報に関連があります。
PNF(固有受容性神経筋促通法)の施術
施術の方法として、上記に書いた通り対角的動きと螺旋系の動きを同時に行う事が施術の内容となりますが正直に言いますと、これだけでは全くわからないと思います。
・対角的動作と言うのは、四角形の対角線と言えばわかりやすいでしょうか?
右上から左下、左上から右下のラインをなぞるように動かす動作です。
・ねじれを伴った螺旋系の動きというのは、ネジの動き思い浮かべてください。
まず腕を前にだして手のひらを上に向けた状態から手のひらを下に向けるこのような腕をねじるような動きの事と考えていただければ大丈夫でしょう。
この対角的動作とねじれを伴った螺旋系の動きを同時に行うことにより多くの刺激を与え感覚の促通を図ります。
どういった症状を治す時に使うか
デスクワークでの痛み,猫背が気になる,背中の痛み,腰椎椎間板ヘルニア
お尻のしびれ,ふとももが気になる,スポーツ障害・股関節,変形性股関節症,生理痛がキツイ,産後の骨盤のゆがみ,股関節のゆがみ,足を曲げて座れない,長時間座れない,骨盤のゆがみ
どこの部分で使うか
筋肉、関節
PNFを使った症状の例え
スポーツ障害・肩
スポーツで肩の筋肉を痛めた場合痛みの処置は別のテクニックを使うことの方が当院では多いです。
痛みの処置後パフォーマンスの低下がみられる場合PNFを使用します。
右の肩の場合
1、上向きに寝てもらい、腕を右上にあげてもらいます。
2、腕をねじりながら左下にゆっくりさげてもらいます。
3、1と2を繰り返します。
4、真逆の動き、つまり左下から右上に腕を動かしてもらいます。
これだけでも効果はあるのですが、こちら側が弱い抵抗を加えることで筋肉をより使い効果はあがります。