どのような症状がある場合に使用するか
METは主にカラダの筋肉に問題が起こった場合に使用します。
日常生活で酷使(こくし)した筋肉の緊張やハリ、コリを改善させる場合にとても有効なテクニックのひとつでもあります。
肩こりや腰痛、首が回らないなどの症状には大変有効です。
METの施術
このテクニックはカイロプラクティックではなくオステオパシーから生まれたテクニックの一つです。
カラダへの負担を最小限にして使えるため安全で有効な手技の一つでもあります。
METの理論は大変難しいです
PRI(等尺性収縮後リラクゼーション)もしくはRI(相反抑制)を利用して筋の拘縮を解く…。という実技になります。
「等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく)」とは
等尺性収縮とは筋肉の長さを変えないで力を加えることです。
例えば力こぶが欲しい!!と思って重いバーベルを持って筋肉(上腕二頭筋)を鍛えます。
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収縮…バーベルが持ち上がりました。この時、筋肉は縮みます
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等尺性収縮…バーベルが重すぎて持ち上がりません。持ち上がらないので筋肉は使っているのですが筋肉は縮んでいません
そして力をくわえて収縮させた筋肉は縮んだ後に緩むという反射が起こります。
この原理を応用する事により筋肉の問題を改善する事が出来ます。
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負担がかかり拘縮がおきている筋肉の部分を動かない様に固定した状態で軽い力を加えます。(等尺性収縮を起こす)
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等尺性収縮を行なった後にその筋肉に対してストレッチを加えます
こうする事により筋肉、筋膜のバランスや質を高める事ができます。
どういった症状を治す時に使うか
デスクワークでの痛み,猫背が気になる,背中の痛み,腰痛・ギックリ腰(慢性腰痛・急性腰痛)
お尻のしびれ,変形性股関節症,生理痛がキツイ,産後の骨盤のゆがみ,股関節のゆがみ,足を曲げて座れない,長時間座れない,骨盤のゆがみ
どこの部分で使うか
筋肉、筋膜
METを使った症状の例え
腰痛(脊柱起立筋)
・左側の起立筋(背中にある大きな筋肉)をMETする場合、患者さまに座ってもらいカラダを回すように力を入れてもらいます。(筋肉を収縮させています。)
・こちらは、回ろうとするカラダを押さえ等尺性収縮を作りその姿勢を5秒間保持します。
・次は、力を抜いてもらい筋肉を伸ばす様にストレッチを行います。
このテクニックを繰り返して行うことで筋肉に対して有効な施術となります。