
朝のパンパン感・日中の手汗…「循環」と「自律神経」から整えて、ラクに・再発しにくく。
手のむくみ(浮腫)や手汗(多汗)は、体液循環・関節配列・筋ポンプ・自律神経など複数要因が重なって起きがち。まずは悪化要因を減らし、次に肩甲帯〜前腕〜手指の使い方と姿勢を整え、生活環境まで見直すことで、改善と再発予防を両立します。※内科的疾患が疑われる場合は医療機関と連携します。
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※当院は完全予約制/日曜・祝日休みです。
手のむくみ・手汗の原因
むくみは体液(血液・リンパ)の滞りや関節配列の乱れ、筋ポンプ低下、塩分や睡眠・ホルモンなどが関与。手汗は自律神経(交感神経)優位・精神的ストレス・環境温度やホルモン変化の影響を受けやすく、同時に起きることもあります。
タイプ分類
1. カラダの問題が原因
- 筋力低下・過緊張で前腕〜手指の筋ポンプが弱い
- 手根骨・鎖骨・肋骨・頸椎の配列不良で循環経路が狭まる
- 自律神経のアンバランス(手汗・末端冷え/ほてり)
2. 生活環境が原因
- デスクワーク・スマホなど同一姿勢・低活動
- 冷房直風・乾燥・温湿度差、寝室の空調バランス
- 心理的ストレス・睡眠不足
3. その他(医療機関での評価を推奨)
- 甲状腺機能異常、更年期関連、薬剤性
- リンパ浮腫(術後など)、腎・心・肝機能の問題

当院のアプローチ(混在要因を順番にほどく)
1. 負担を減らす:悪化因子のオフ
>刺激量コントロール:手首・指の過負荷を避け、短時間の作業+小休止へ。環境温度を整え、夜間は手首中立・指の軽い開閉で滞りを防ぐ。
2. 機能を整える:配列×滑走×筋ポンプ
>関節調整:手根骨・橈尺関節・鎖骨/肋骨・頸椎の可動最適化で循環経路を拡げる。
>軟部組織ケア:前腕屈伸筋の緊張バランスを整え、腱・神経の滑走性を回復。
>筋ポンプ再教育:肩甲帯セット→前腕→手指の順でやさしいポンピングと呼吸同期を指導。
3. 再発予防:自律神経・環境・習慣の最適化
座り姿勢・寝室環境・塩分/水分のとり方・ストレス対処・入浴習慣を整え、手汗のトリガー回避とむくみの戻りにくさを両立。
受診の目安/セルフチェック
- 片側だけが強く腫れる/皮膚が赤い・熱い・痛い
- 急に増悪した、息切れ・胸痛を伴う
- 体重減少・動悸・汗・手の震えなど(甲状腺の可能性)
- 術後でリンパ浮腫が疑われる
- セルフケアで1〜2週間変化が乏しい/悪化する
注意:内科的/皮膚科的評価が先行するケースがあります。検査結果は施術計画に反映し、併用可能なケアをご提案します。
今すぐできる応急セルフケア
- ハンドポンプ:手を心臓より少し高く上げ、開閉を10回×数セット。
- 手首中立+小休止:20〜30分に1回、前腕のぶらぶら脱力。
- 温冷の使い分け:冷えむくみには入浴・蒸しタオル、炎症感には軽い冷却。
道具・環境の見直し
- キーボードは肘90°・手首中立で置く。パームレスト活用。
- 寝室は温湿度を一定に。直風の冷房は避ける。
- 指輪・時計は窮屈さが出たら外す(一時的に循環を確保)。
悪化させない動かし方(痛み手前で小さく)
- 肩甲骨リセット:すくめない/寄せ過ぎない中間で深呼吸3回。
- 前腕ひねりの微運動:肘体側で固定し、掌を小さく上⇄下。
- 掌の扇ひらき:親指だけ軽く外へ、5秒キープを3回。
※ 強いストレッチ・揉みこみ・過剰な発汗誘発は逆効果。小さく・回数より質で。
場面別ミニガイド
デスクワーク
- 毎時2〜3分の立ち上がり+ハンドポンプ
- 手汗はハンカチ+速乾ジェルで即時対処
家事・育児
- 荷重は前腕で受ける(手首だけで支えない)
- 洗い物はぬるめで長湯手を避ける
更年期ケア
- 就寝90分前入浴で深部体温を整える
- カフェイン・アルコールの就夕制限
初回の流れ
- 問診:発症状況・日内変動・環境・既往・服薬
- 評価:むくみの程度・温度/発汗・関節配列・筋緊張・自律神経サイン
- 説明:原因仮説と段階的計画、セルフケアの共有
- 施術:関節機能回復+軟部組織ケア+自律神経に配慮した調整
この症状で用いるカイロプラクティックのテクニック
よくある質問
温める?冷やす?どっちが良いですか?
冷え由来のむくみには入浴・蒸しタオル、炎症感や熱感には軽い冷却(10〜15分)を目安に。手汗は温度差を避け、環境調整を優先します。
水分は控えた方が良い?塩分は?
極端な水分制限は循環を悪化させることも。こまめな水分+塩分は控えめが基本です(持病がある方は主治医の指示を優先)。
手汗が強い日は施術できますか?
可能です。滑りにくいテーピングやタオルを用いて対応します。必要に応じ皮膚科との併用をご提案します。








