腰椎分離症・すべり症の原因

分離症は先天性（骨が成長過程で一体化しきらない）と後天性（スポーツ等の反復ストレスによる疲労骨折）があります。すべり症は分離を伴うことが多く、稀に背骨自体の変形でも生じます。症状は腰の痛み、下肢のしびれ・痛みなど。

起こりやすいタイプ

1. カラダの問題が原因

1. 体幹/殿筋の筋力低下や配列の乱れで、分離部位に負担が集中。

2. 生活環境が原因

1. 反り＋ひねりの反復（スポーツ・作業）による過負荷。
2. 反り腰などの不良姿勢。

3. その他のタイプ

1. 事故や衝突などの強い衝撃。

当院の見立てとアプローチ

1. 急性〜骨折期（疑い/診断直後）

固定・安静など医療方針を最優先。カイロは癒合を起こさせる施術ではありません。当院では許可範囲での痛み分散のポジショニングや周囲軟部組織の負担軽減など、機能面のサポートを行います。

2. 慢性期・癒合後/活動再開期

関節モビリゼーション/矯正と軟部組織アプローチで可動性を整え、腹圧（ブレーシング）と股関節主導の動作再学習、負荷管理で再発予防を図ります。

3. 姿勢・使い方の見直し

反りが強い立位/座位を避け、中間位の骨盤で日常動作を。スポーツでは反り＋ひねりの連発を段階的に制限→復帰。

まずは3分セルフチェック

• 反る・ひねると腰が強く痛む
• 長時間立位/座位で腰が重だるくなる
• スポーツ後に痛みが増しやすい
• お尻〜脚にしびれ/放散痛が出ることがある

自宅ケア（注意点）

• 急性期：医療指示に従い安静・固定。強い反りや捻りは避ける。
• 痛みが落ち着いてきたら：短時間の歩行→小休止を繰り返し距離を漸増。

再発を防ぐ日常姿勢

• 立位：骨盤は中間位、肋骨を持ち上げ過ぎない。
• 座位：反り腰を避け、背もたれを活用。
• 持ち上げ：股関節ヒンジ＋荷物は体に近く。

回復期の簡単エクササイズ（各20〜30秒×3）

• ブレーシング呼吸：お腹周囲に軽い圧を保ち静かに呼吸。
• 骨盤時計：仰向けで前後・左右に小さくコントロール。
• 四つ這いロッキング：お尻を後ろに引いて戻す（腰を反らせない）。

症状別ミニガイド（傾向と対策）

初回の流れ・所要時間・持ち物

1. カウンセリング：発症経緯/競技歴/既往
2. 評価：姿勢・可動・神経学的サイン・動作
3. ご説明：原因仮説/医療との連携可否/方針
4. 施術：状態に合わせて安全に実施

所要目安：60〜80分　持ち物：動きやすい服装。

この症状で使用するカイロプラクティックのテクニック

• 骨・関節： ガンステッド／ディバーシファイド／関節マニュピレーション／ブロッキング
• 筋・軟部組織： ニモ／トリガーポイント／アイシング

よくある質問

カイロで骨はくっつきますか？

骨癒合そのものは医療領域です。当院は痛みの緩和・可動性回復・動作再学習など機能面をサポートします。

スポーツ復帰の目安は？

医師の所見と痛み/機能の回復度で段階的に判断します。反り＋捻り動作は後半に再導入します。

反り動作はやっても良い？

急性期は避け、痛みが落ち着いてから中間位コントロールを先に確立し、軽い範囲から段階的に再開します。

まずは相談

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