
頚椎椎間板ヘルニア(首のヘルニア)でお悩みの方へ
突然の腕のしびれ・痛み・力が入りにくい…それは頚椎椎間板(首のクッション)のトラブルかもしれません。まずは整形外科でレントゲンやMRIなどの評価を受け、重篤所見がないことを確認しましょう。そのうえで保存療法(牽引・内服など)が選択されるケースでは、機能回復と再発予防を目的にカイロプラクティックが力になれる場合があります。
患者さまの声(例)
滋賀LSCに寄せられた患者さまの声一覧
※当院は完全予約制/日曜・祝日休みです。
頚椎椎間板ヘルニアの原因
首の骨(頚椎)の間にある椎間板は、外側の線維輪と内側の髄核でできたクッションです。前かがみ姿勢の持続や、ひねり+屈曲などの負荷が重なると線維輪に小さな裂け目が生じ、髄核が後方・後外側へ移動。これが神経根や脊髄を刺激して、腕のしびれ・痛み・脱力、手の巧緻性低下などを引き起こします。症状タイプ
1. カラダ(構造・機能)由来
- 頚部・肩甲帯の筋力低下/過緊張
- 頚椎の配列不良や関節の滑りの悪さ
- 椎間板に慢性的に局所負荷がかかる
2. 生活環境由来
長時間のデスクワーク・スマホ、前傾での作業、合わない寝具などで頚部へ過負荷。3. その他(外傷など)
スポーツや交通事故などの急激な負担で椎間板が損傷するケース。


青:椎間板/赤:髄核/黄:神経
当院のアプローチ(保存療法のサポート)
1. 痛みのコントロールと神経の保護
>姿勢・肢位での減圧:神経症状が軽くなる楽な方向(方向優位)を見つけ、関節の動きを妨げない範囲で段階的に回復。必要に応じて軟部組織の緊張を和らげます。2. 配列と可動性の再構築
>関節機能の最適化:頚椎・胸椎・肩甲帯の連動を評価し、安全な関節調整と筋・筋膜の調整で荷重分散を改善します。>安定化エクササイズ:頚深層屈筋、肩甲帯安定筋、胸椎伸展の再教育で再発予防を図ります。
受診の目安/セルフチェック
- 進行する筋力低下や手の巧緻性低下(ボタン掛けが難しい 等)
- 歩行のふらつき・両側症状、強いバランス不良
- 排尿・排便障害など脊髄症状が疑われる場合
- 安静時も強い痛みが続く/夜間痛が強い/症状が日々悪化
注意:上記は医療機関での精査が必要なサインです。画像所見・診断内容は施術計画に反映します。
今すぐできるセルフケア
- 痛みが和らぐ姿勢を優先:枕で首のすき間をやさしくサポート、仰向け+膝下クッション
- アイシング:痛みが強い時は1回10〜15分、皮膚状態を見ながら
- 神経を刺激する姿勢の反復を避ける:長時間の前かがみ/うつむきスマホを減らす
生活・仕事環境の工夫
- モニターは目線の高さ、キーボードは肘90°前後
- 15〜30分ごとに休憩を取る(30〜60秒)
- 枕の高さは頚のカーブを中立に保てるものを選ぶ
やさしい可動リセット(痛みのない範囲)
- アゴ引き運動:後頭部を軽く後方へ、首を長く(5秒×5)
- 肩甲帯セット:肩甲骨を軽く下げ寄せ(5秒×5)
- うつむき過多対策:胸を開いて深呼吸×5
※ しびれや痛みが増す動きは中止してください。安全な範囲で少しずつ。
場面別ミニガイド
デスクワーク
- 画面上縁=目線
- 30分ごとに立ち上がる
スマホ
- 目線まで持ち上げる
- 片手持ち固定を減らす
睡眠
- 高すぎ/低すぎ枕はNG
- 横向きは背骨を一直線に
初回の流れ
- 問診:症状の出方・増悪軽減因子・既往歴・生活動線
- 評価:可動域/筋力/神経学的所見/頚胸移行部と肩甲帯
- 説明:原因仮説・見通し・セルフケアの共有
- 施術:関節機能回復+軟部組織ケア+安定化トレーニング
この症状で用いるテクニック
よくある質問
手術が必要かどうかは誰が判断しますか?
手術適応の判断は医師が行います。進行する筋力低下や脊髄症状を伴う場合は医療機関での対応が優先です。当院では保存療法の範囲で機能回復と再発予防をサポートします。
痛みが出たら運動はしてもいい?
痛み・しびれが軽減する方向のみで行い、症状が増す動きは中止します。安全な範囲で頻度少なめから開始し、段階的に増やします。
治るまでの期間は?
個人差がありますが、保存療法で数週間〜数か月の経過観察が一般的です。生活改善と安定化トレーニングを併用すると再発予防に有効です。
まずは相談
相談だけでも歓迎です。 医療機関での所見・画像があればご持参ください。あなたに合わせた計画をご提案します。
ご予約前のご相談歓迎。








