歯ぎしり・くいしばりが起こる原因とは？

歯ぎしりや日中の無意識の噛みしめは、歯列・噛み合わせだけでなく、首〜顎〜頭蓋の配列不良、顎・頚部の筋緊張、姿勢やストレス、自律神経の乱れ、睡眠の質などが複合して起こります。歯科処置（マウスピース等）は有効な対策の一つですが、からだ側の要因と生活環境を同時に整えると改善が進みやすく再発もしにくくなります。

起こりやすいタイプ

1.カラダの問題が原因

1. 歯列・咬合の問題（歯の大きさ・並び・接触の偏り）
2. 首・顎の筋緊張（咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋 など）
3. 顎関節・頚椎・頭蓋の配列不良（ゆがみ）

2.生活環境が原因

1. ストレス・集中作業・力仕事での無意識の噛みしめ
2. スポーツや業務で強く口を閉じる習慣
3. 歯科治療直後や合わない詰め物による刺激
4. 頬杖・猫背・スマホ姿勢などの慢性的な姿勢ストレス

3.その他のタイプ

1. アルコール過多・喫煙・逆流性食道炎・睡眠の質低下 など

当院の見立てとアプローチ

1.カラダ要因に対するケア

＞配列を整える（頚椎・顎関節・頭蓋）：機能評価後、関節可動性と筋膜バランスを回復し、噛みしめのトリガーを減らします。

＞筋緊張の鎮静：咬筋・側頭筋・内外翼突筋・胸鎖乳突筋などの過緊張を軟部組織ケアで緩和し、顎の運動パターンを整えます。

---

2.生活環境の最適化

＞姿勢とクセの修正：頬杖・歯接触癖・スマホ猫背を是正。集中作業中の「歯は接触させない」合図や、机・椅子・モニタ高の調整も行います。

＞歯科との連携：マウスピース等の歯科的管理を活かしつつ、体側の負担軽減で相乗効果を狙います。

---

3.予防のためのトレーニング

＞顎の安静位・呼吸・頚部安定化：舌先を上顎に置き、上下歯は非接触、口唇は軽く閉じる顎の安静位を定着。腹式呼吸と深頚屈筋の軽い活性で再発予防を図ります。

セルフチェック／受診の目安

• 口が大きく開かない／引っかかる音（クリック）・ロッキングが続く
• 強い顎痛・発熱・顔面のしびれ、嚥下や開口での著明な痛み
• 歯がしみる／欠ける・耳痛や耳閉感が強い など

今すぐできるセルフケア

• 顎の安静位（舌先上顎・歯は離す・口唇軽く閉じる）をこまめに確認
• ホットパックで側頭筋・咬筋を温め、ゆっくり鼻呼吸
• ガム・硬い食品・長時間のうつ伏せや頬杖を控える
• 就寝90分前のスマホ・カフェインを減らし睡眠の質を上げる

生活・仕事環境の工夫

• モニタは目線の高さ、肘90°、足裏ベタ付けで前突姿勢を防ぐ
• 集中作業は45–60分ごとに休憩＋顎リセット
• 車中や会議中は歯接触アラート（付箋・スマートウォッチ）を活用

かんたん顎リラックス体操（各20〜30秒×2〜3）

• ゆる開口：指1本分を目安に痛みなく開閉（音が出ない範囲）
• 舌ポジション練習：舌先を上顎正中に置き、鼻呼吸で安静位
• 顎の等尺性：手で軽く抵抗をかけ左右前後に3秒押して3秒戻す
• 腹式呼吸：4秒吸って6秒吐く×5呼吸で噛みしめ衝動を鎮める

場面別ミニガイド

初回の流れ

1. 問診：発症時期・時間帯・歯科歴・TCH・生活ストレス
2. 評価：顎運動・関節雑音・噛み癖・頚椎/姿勢・筋緊張
3. 説明：原因仮説とケア計画、セルフケア指導
4. 施術：安全に段階的アプローチ＋再発予防プラン

この症状で用いるテクニック

• 骨・関節： ガンステッド／ディバーシファイド／ターグルリコイル
• 自律神経系： SOT／頭蓋骨矯正
• 筋・軟部組織： ニモ／トリガーポイント／ホットパック

---

よくある質問

歯科のマウスピースは使ったほうが良い？

歯や関節の保護に有効です。体側の配列や筋緊張・姿勢を整えると、より効果が安定します。併用をおすすめします。

音（クリック）がします。施術で消えますか？

関節円板の状態や運動軌道によります。筋緊張・配列の改善で「痛みや引っかかりの軽減」「音の頻度低下」を目指します。

どれくらいで変化を感じますか？

個人差がありますが、姿勢・TCH対策と施術を併用すると、数回でだるさや噛みしめ頻度の変化を感じる方が多いです。

まずは相談

関連リンク

はじめての方へ 料金 アクセス 施術の流れ よくある質問